知ってた?ナルホド!
前回まではロゴデザインとはどんなものなのかをお話ししました。
今回は実際にどうやってロゴができるのかをお伝えできればと思います。
<ロゴデザインの作業>
弊社ではロゴデザインをする際4つのポイントを押さえながらデザインをしていきます。
1、独自性…他社と類似や模倣がないか。オリジナルでつくられているか。
2、メッセージ性…企業の想いや伝えたい意図が具現化されているか。
3、再現性…紙媒体・WEB・カラー・単色・サイズを考慮したデザインになっているか。
4、記号性…覚えてもらいやすい、分かりやすいデザインになっているか。
上記のポイントのどれが欠けても使用する際に不具合が出てきます。
あらゆる角度でバランスを整えています。
<ロゴ制作のプロセス>
制作の大まかな流れは以下の通りです。
STEP.1 依頼主からの相談&オリエン
まず依頼主からの依頼背景や、課題をまとめた資料等をもとに初回打ち合わせ
STEP.2 分析(詳細ヒアリング)
初回打ち合わせを踏まえ、もっと聞きたいことを徹底的に聞き出し企業の魅力や価値、デザインのヒントになるような事を掘り出していきます。
STEP.3 ブランド価値の整理集約
現在や未来の事だけではなく、依頼主の過去や歴史を振り返り企業の情報を深掘りしていきます。
STEP.4 コンセプトメイク
1〜3で得た情報を元にブラント価値を見つけていきます。
STEP.5 ラフスケッチ
考えたコンセプトを手書きレベルでカタチにしていきます。
ある程度カタチにできたものの中から候補を絞っていきます。
STEP.6 デザイン作業
手書きで絞った案をPCでデザインしていきます。
書体や色などのバリエーションや組み合わせの複数案を作成します。
STEP.7 プレゼンテーション
デザインしたうえでオススメ候補をプレゼンします。
ロジカルに説明したり、インパクト勝負であったり、案件により様々です。
STEP.8 修正・ブラッシュアップ
プレゼン時やその後でのフィードバックで出た修正をブラッシュアップしていきます。
STEP.9 ロゴデザインFIX
ロゴデザインの最終的な承認をもらいます。
STEP.10 ロゴマニュアル策定
制作したロゴのレギュレーションマニュアルを制作します。
これはロゴをきちっと使用していただく為に用意するものです。ここには指定書体や禁止事項、色設定の他に、アイソレーションといって、ロゴの周りにとる余白指定に関する事も記載しています。
納品
以上のことが企業ロゴには必要になります。膨大なインプット、コンセプトメイク、デザイン検証、マニュアルの策定など想像以上に時間と手間がかかります。クラウドソーシングなどの激安コンペではここまで考えた提案はできないでしょう。
なぜなら実際にあって話を聞いていないためそこまで提案できるほどの情報がありません。
依頼主の過去も、将来の目標も、強みも全てを把握することは困難だからです。
クラウドソーシングで提案されるデザインとデザイン事務所でじっくり制作するものとは似て異なるものだとお分かりいただけましたでしょうか?
デザインに対する投資の仕方は人それぞれではありますが、これから始めるビジネスの顔となるロゴデザインをこれらの違いを考慮した上でクラウドソーシングで安く仕上げるのか、それともしっかりとデザイン事務所に依頼して想いのこもったロゴを作っていくのかを選ばれた方が良いのではないでしょうか?