知ってた?ナルホド!
こんにちは!新人コーダーの平原です!
一般的に製品やサービスを扱う上で、お客様に安心感を抱いていただく為には、品質保証の為の規格認定制度を取得することが有効な手段とされています。
Web業界に携わる私たちにおいてもそれは同じで、情報セキュリティや情報アクセシビリティ、個人情報保護方針など、Webサイトを提供する上で必要なあらゆるものに標準規格が存在しています。
今回は、その規格認定制度であるJISやISOの「基本」について学んでいきたいと思います!
1. JISとは
JIS(Japanese Industrial Standards)とは、日本の工業製品に関する規格や測定法などが日本JISC(工業標準調査会)によって定められた、日本の国家規格です。
自動車や電化製品などの工業製品生産に関するものから、JISコードと呼ばれる文字コードや、プログラムコードといった情報処理に関する規格などもあります。
2. ISOとは
ISO(International Organization for Standardization)とは、国際的に通用させる規格や標準類を制定する為の国際機関です。
ISOは、電気分野を除く、知的、科学的、技術的、経済的活動分野の国際標準化を推進しており、電気分野の国際標準化を担当しているのは、IEC(国際電気標準化会議)です。
3. JISとISOの違い
各国が国内規格を制定する場合、ISO規格が既に存在する場合には、それに整合させることが義務付けられています。
ですので、JIS規格の多くはISO規格を翻訳したものであり、それによって円滑な国際貿易が実現されているのです。
4. QRコード
ISOからJISに定められた規格が多い中、QRコードに関してはその逆の段階を経ています。
QRコードは、株式会社デンソーにより開発されたマトリックス型二次元コードで、現在は株式会社デンソーウェーブの登録商標となっています。
1999年にJIS規格として制定され、翌年2000年にはISOの国際規格に制定されました。
このように、JIS規格で先に制定されるというケースは珍しく、元来自動車部品工場や配送センターなどでの使用を目的とされたQRコードは、物流大国である日本ならではの製品だと言えるでしょう。
5. まとめ
国内の製品等の標準規格を定めているJIS規格と、国際的に通用させるべき製品等の標準規格を定めているISO規格は、そのほとんどが整合性の保たれたものであるということがわかりました。
今や私たちにとって身近なものとなっているQRコードは、JIS規格からISO規格として制定されるという稀なケースの製品であり、それは日本の製品が世界に認められた証明になっているのだと思います。
参考サイト :